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友人 石田一郎氏の
プロフィル
  昭和8年飯山市照里(戸狩)に生まれる
 長野県川柳作家連盟会長
 全日本川柳協会常任幹事
 川柳キマロキ吟社代表
 信濃毎日新聞柳檀選者
 長野県芸実文化協会理事
1回 「題」田舎 石田一郎作      平成17年11月4日  
   大空を貰う信濃の露天風呂
おぼろ月遠くへ流れる子守唄
肩を組む棚田労わる水の音
一流でない民宿が温かい
新しい笑顔初雪降ってくる
どんぐりコロコロ土に還って行く一会
ゲレンデの賑わいリフトはしゃぎ出す
民宿の茶の間いっぱいそばを打つ
2回 「題」早春 石田一郎作    平成18年2月17日
ひとつずつ墓顔出し春を呼び
漬物が酸っぱくなった春の川
コーヒーがまろやか外は牡丹雪
挨拶は春待つ言葉重ね合い
ひな祭り女を酔わす内裏様
蕗の董春の匂いを指に乗せ
花便りひと雨ごとに近くなり
合格の荷物を送る雪の駅
台詞など一つもいらぬ春の鍬
10 年金の暮らしへ慶弔多すぎる
3 「題)春 石田一郎作     平成19年4月1日
春の鍬こんなに笑うとは いいね
ひとり旅、僅かに光が当たってる
花の道母に良く似た風に合い
春の野に今年の話をする農夫
古里の道陽炎となる日和
引っ越して行く鍵一つ淋しそう
一粒の種みのがさぬ野の温み
花見酒農夫の言語が崩れ出し
花束のほてり涙が止まらない
10 種を播く父の歩幅のリズミカル
4回 「秋」 石田一郎作     平成19年10月5日
1 夕焼け小焼け信濃の空の赤トンボ
2 風ひとつ探して秋の野を巡る
3 食欲の秋は舌頭休めない
4 コスモスに埋まり信濃のぶらり旅
5 途中下車後悔をしたい昼の月
6 なつかしい里行く父の肩車
7 大根の輪切りが煮える山の宿
8 落葉からから亡母が書いた便りかも
9 民宿は疲れたネジをゆるめさせ
10 いい旅のあかし夕日に溶けている
第5回 題[人] 石田一郎作 ・・・・平成20年4月15日
1 雪消えを待ってて走る縄電車
2 声出して笑って桜でも見よう
3 春色に田圃を染める声のぼり
4 塩むすび遠くに響く田植え唄
5 連休の財布知らない子の弾み
6 参観日母さん大きな指輪はめ
7 十指みな役あって野に生きる
8 肩の荷があるから人間休まれず
9 救急車村から老いを運び出す
10 プライドがあって肩当てはずせない